110630 台湾紀行8(檳郎西施)

 やしの木に似ている。山一面に植えられ、小さな実ができる。これが「檳郎」である。食べるのではなく、噛むと一種の麻薬みたいに疲れ・眠気が吹き飛ぶという。昔は原住民が噛んでいたが、今では特に長距離のドライバーが好む。
 道路沿いにこれを売る店が立ち並ぶ。アクリルボックスのわずか1~2坪の小さな店で、中には若い女性の売り子が立っている。最初に気がついた女性は遠目にもスタイルのよい若い女の子で、気がついた理由はその子がホットパンツに上には水着のブラジャーのみだったからである。
 それから気をつけて見ると、たくさんの同じような店が並んでいる。中には中年の方もいるが、ほとんどが若い女性である。どの子もスタイルがよく、どの子も露出度の半端でない格好だ。ドライバーはどこにどんな子がいるかを携帯で教え合い、より露出の多い娘のところに行く。つまり、客寄せパンダである。こうした娘たちを「檳郎西施(ガール)」という。
 アルバイト的な仕事だが、けっこう収入がよくて若い娘には人気の仕事だという。ところが、彼女たちも華やかな割には勤務労働条件は厳しい。「定年は23歳」だそうだ。これはガイドさんの言葉だが、格好がカッコウなだけに仕方のない話か!

  バスから慌てて撮ったものです

110627 台湾紀行7(文武廟2)

中殿(武殿)
武の神、関羽と岳飛を祭る。
 
関羽
三国志に登場し、劉備・張飛と義兄弟の桃園の契りを結ぶ。後世の人が神格化し関帝と呼ばれるが、商売の神様になったのはなぜだろう。
 
九頭竜
この武廟を守る神だそうだ。九つの頭というのでじっくり数えたらたしかに頭は九つあった。そんなことより手をこうして伸ばすと真ん中にある玉をいかにも手のひらで持っているように見えますよという。だれもが同じポーズを取ろうとするので順番待ちが大変だ。
 

110624 台湾紀行6(文武廟1)

 廟門にたたずむ僧らしき人。僧かどうかは分かりません。ただ私にはそう思えただけ。この人物だけが周りの観光客から浮いていた。しかし、この人こそこの建物にふさわしく見える人物はいない。   
 廟門を越えると一対の獅子の石造が迎えてくれる。この石造はかなり大きく、高さは8メートルあるという。怖さよりなんとなくユーモラスに感じるのだが・・・・・・・   
 前殿(文殿)。文武廟は前殿・中殿・後殿の三殿様式になっており、前殿には文の神「孔子」が祭られている。   
 中国では武よりも文の方が格が上になるそうだ。「萬世師表」という称号は清の皇帝より送られたとか。それにしても中国(台湾ではありませんよ。台湾がこんなバカなことをすることはありません)は、ノーベル平和賞に対抗して「孔子平和賞」を設立した。何をとち狂ったか。あの国は時々訳の分からないことを平気でする。   

110621 豊津神社

     
     

  国分寺のすぐ隣には「豊津神社」がある。二つ目の鳥居には「山王宮」と彫られている。調べてみると、332年前、比叡山坂本に鎮座する日吉大社大山咋命の分霊を受け、1870(明治3)年に豊津神社と改称したとある。
 本殿への道はわずかな距離しかないが、きれいに草が刈られ、青臭い臭いが周りに立ち込めている。これから大雨が続くと報道されているので、その前にと慌てて草刈りに励んでいるようだ。近くで草刈り機の音がするのだがその姿は見えない。
 本殿に架かる注連縄が面白い。注連縄といえば、両端がつぼまった大根締めが普通見られるものである。片方が細くなったものもあると聞いたことがあるが、ここのは真っ直ぐである。始めて見た。

   
アゲハとタイマツソウ  庭藤の葉に止まるなんとかシジミ 

  降り続いた雨ガひと段落したら、今度は一気に真夏がやってきたように日差しが強くなり、今朝方の雨の湿気と一緒になって蒸し暑くて仕方がない。午後の外はやめだ!代わりに蝶が飛び回っている。

110619 国分寺三重塔

 「豊(とよ)の国」。なんと響きのいいことばか!おそらくこのことばが使われた古代の人々にとっては、穏やかな気候と物なりのいい、「豊か」なまほろばのような土地であったのかもしれない。その一つ、豊前の国の中心がここ豊津であったとは。
 ここには国府が置かれ、国分寺が建立されていた。明治に復興された三重塔は、奈良法起寺のものと並ぶ全国でも最大級の規模を誇っていたという。ここがいかに豊かなところであったかの証明でもある。
 とはいえ、瑠璃光寺の五重塔の優美な姿を見たあとでは、あまり美しいと感じられるものではない。高い生垣を巡って始めて目にした時、「えっ!」という思いになった。バランスが悪いのである。説明の石碑に「塔の形が三重塔と多宝塔を折衷する特異な様式になっている」とあるが、それが理由かもしれない。
 
   
   

110617 ツルバラとグミ

  草取りをしていると近所の人たちが声をかけていく。かけていくだけならいいのだが、座り込んで話し込む人までいる。お互い暇をもてあましているのだが、暇だからといって話が合うとは限らない。どこで切り上げて立ち上がらせるか意外とテクニックがいる。
 本家のおばさんが歯医者に行く途中といいながら寄ってきた。「あんた、よく毎日家のことをするね!」。他にすることがないのでとはプライドがあってちょっと言いにくい。適当にごまかしていると、今年のツルバラは見事だね!とこちらのプライドをくすぐってくる。たしかに年々生垣のツルバラは豪華になっていく。
 「ここにはグミがあってね」。一気に話題が変わる。「今もありますよ」。甘くて美味しかったというが、そうだったかな?妙に口の中に苦味(アク)が残って、甘いものに飢えていた時代だったからあれでも甘く感じられたんだろう。そういえば、今の子どもたちがグミを盗んで行くのを見たことがない。盗るのは年寄りばかりである。

上の話は18日に掲載する予定でしたが、安曇野通信の追伸が届いたので今日に変更しました。内容は2枚の写真の説明です。

「写真の説明をしていませんでしたので」とあり、
①「白樺林は東洋一といわれ八千穂高原に在る。」
②「池は写真で説明します」と説明板の写真が添付(手抜きですがよく分かります)されていました。御射鹿池(みしゃかいけ)と呼ばれ、東山魁夷画伯の『緑響く』のモデルになったそうです。たしか吉永小百合さんのアクオスのCMにも使われていたなあ。
『八千穂高原』と『御射鹿池』で検索するとたくさんの投稿写真が見られます。

110616 台湾紀行5(日月潭)

   
日月潭。たしかに水がきれいだ。  文武廟の廟門越しに眺める日月潭 

 ここ日月潭は台湾のほぼ中央に位置し、海抜約770m.の高原にある。水深27m.のエメラルド色の天然湖である。湖の北側の形が太陽に、南側が月に似ているところからそれぞれ、日潭、月潭と呼ばれ、全体で日月潭と呼ばれるのだとガイドさんは言う。形から太陽と月を連想するとはすごい想像力だ。というよりすごい「こじつけ」だと思えるのだが・・・・。
 台湾の新婚旅行の人気№1はこの日月潭で、自殺の人気№1もここらしい。というのもガイドさんの受け売りだが、それにしても新婚旅行と自殺の名所の№1をふたつ並べるのは、事実とはいえどうかと思う。

 安曇野通信が届きました。日付は「6月14日」。本文は「八ヶ岳のついでに」とだけあり、それぞれの写真に短くコメントが・・・・・。 

   
絵になる池とはなるほど・・・・  白樺にはレンゲツツジが良く合います 

110614 花菖蒲2

 5000株・10万本というのはちょっと大げさな感じがした。しかし、きれいに整備されて(この日もおそらくボランティアの人だろう、何人もの人が草取りをしていた。その横で、鴨が懸命に水の中に首を突っ込んでいたのは、手伝いに来ていたようでほほえましかった)いろんな種類の菖蒲が咲き誇っている。伊豆の海・長井小紫・天女の冠・佐野の雪・兒化粧・・・・・など、よくもこうした名前をつけたもんだと感心する。「夜叉姫」なんていう怖いものまである。
 それにしても見学する人たちはほとんどが熟年以上である。それも9割以上が女性。といいながら、言う本人がそのわずか1割にも満たない男性の中の一人である。そうそう、おそらく20代であろう女性を一人だけ見かけた。見るからに真面目そうな人で、今流行の化粧はまったく見当たらない。この風景の中に溶け込んでいるのがいいことなのか・・・・・。