181231 ゆり子の布花物語16(黄色いバラ)

大切な友人が逝ってしまった
息子さんからの葉書で知った
考えてみると不思議なことに亡くなる50日ほど前病院に行った時に
通りすがりにたまたま目にした名札ですぐに面会を申し出た
彼女が病室から出てこられ、廊下でしばらく話した
明日退院するということだった
再会を約束したが、それが彼女との最後になってしまった

彼女は布花でもバラを好んで作っていた
今も、「元気出して!!」と言いたくて・・・・
黄色いバラのアレンジを仏前に置かせていただこう

181228 奈良紀行68(法隆寺7)

暑い陽ざしの中、東院伽藍へ
修学旅行でのここの思い出と言えば、今日と同じようにきまって汗を吹きふきだったような気がする
夢殿には秘仏の国宝「救世観音像」(←クリック)が安置されているというが、春と秋の特別公開の時以外は見ることができない

その代わり(?)中宮寺の新本堂では「菩薩半跏像」(←クリック)と「天寿国曼荼羅(レプリカ)」を見ることができる
後者はただの古くさい布切れ(すいません)のようにしか見えなかったが、半跏像は見ているとなぜか引き込まれそうな気がした
京都広隆寺の「弥勒半跏思唯像」(←クリック)も有名だが、こちらの方がそのアルカイックスマイルもあって親しみやすい

181225 奈良紀行67(法隆寺6)

西院伽藍を出て、まず百済観音堂へ

今からちょうど20年前、パリのルーブル美術館での公開を終えて日本に帰ってきた時、各地で展示された
福岡市立美術館での展示の時に連れ合いと下の娘の3人で出かけた
後の「阿修羅展」ほどではなかったが、それでもすごい人出であったことを覚えている
当時大学生だった娘はうんざりしたのか、「外で待っとく」とついてこなかった

すらりとした八頭身で、左手が気になった
手というより指先か!
その指先で水甁(すいびょう)を「つまむ」ように持つしぐさがなんとも言えない
観音堂はこの奥にあります
百済観音像像」(→クリック)はもちろん撮影禁止です
ネットの中でいい動画を見つけたのでリンクしておきます

181222 イルミネーション

2回続けてカタカナのタイトルが続く
ここ数年来その傾向はあったのだが、この地方もずいぶんと華やかさがなくなった
以前は個人の家だけでなく、地域が団結して一つの通りをイルミネーションで飾っていたりもした
それが次々と消えていき、すぐ近くの一番派手だった家も12月に入ってもその気配がない

もうここもダメかと思った矢先に復活した
毎晩そのイルミネーションを横目に歩いているのだが、昨年までの賑やかさは感じられない
毎年あったテレビの取材も消え、路上駐車の車があまりに多くてたまに巡回していたパトカーも見なくなり、子どもたちの歓声もほとんど聞こえなくなってしまった
これが普通の情景だと思うが、年に1カ月ほどは「派手」でもいいと思う

181219 ケンショウエン

右手薬指の第2関節がおかしくなった
一人では曲がらなくなり、左手で曲げると元に戻すのがしんどい
無理にすると「カックン!」とまるで音が聞こえるような感じになってしまった
最近では手の腹がチクチクするし、甲の方には痛みまでが出るようになった

宮本整形に行くと先生が優しくて、見るからにそして話し方が何といえずほっこりする
あっさり言われました
「あっ、これは腱鞘炎です。大丈夫ですよ、炎症を抑える薬を出しておきましょう。
それでも痛むようでしたら切りましょう。簡単です!」
外に出てあらためて病院を眺めて思い出した
20年以上前に友だちが運動会か何かでアキレス腱を切って入院したところだ
だから何だという話なんですが、懐かしいというか・・・・・

181216 ゆり子の布花物語15(正月飾り)

今度のお正月は布花で玄関を飾ってみようと思い立ちました
どんな花を入れようか、素材はどうしようか考えるのも楽しみです
メインは牡丹の花で前におもとを飾ります
間に房咲水仙とミニチューリップを入れました
あと松と竹は生のものを入れます
さあ、玄関を開けた人はどんな表情をするでしょう!!

181213 奈良紀行66(法隆寺5)

世界最古の木造建造物を今の世に伝えたのには「木」そのものの力もあるが、
それを大切に守って来た大工たちの力があってこそである
NHKの「プロジェクトX」だったか?で聞いた宮大工・小川三夫の語る師「西岡常一」の言葉に感動したのを覚えている
木の癖組は人組なり。人組は人の癖組なり」という言葉だ

その時感動して買った本が書庫にある
西岡と小川が同じ題名(「木のいのち 木のこころ」)で書いた天と地の二冊である
西院伽藍の中でそのことを思い出した

181209 奈良紀行65(法隆寺4)

拝観入口を通るとそこは西院伽藍
回廊の柱が見える
美術の先生が、この柱はギリシャ建築の様式を受けた「エンタシス」というもので、シルクロードを通って・・・・
と、熱を込めて話してくれたのを思い出す
事前の学習で習った中学生たちが何十年にも渡ってそのふくらみを触って確かめたのだろう、手の位置が白くなっている

中門から見て左に五重塔、右に金堂、その奥に大講堂が見える
西院伽藍の中でも以上の建物は世界最古の木造建築として有名である